津市の歯医者さん「前田歯科医院」歯周病(歯肉炎・歯周炎・歯槽膿漏)歯周内科、歯周外科(GTR・エムドゲイン他)

歯周病・歯槽膿漏

日々の食生活は今日の健康にあり 歯周病を予防する!歯槽膿漏を治す!

歯周病は最終的には歯を失うことになる恐ろしい病気です。
ご自身の歯で噛む食事、味覚を楽しむ食事ができる喜びは歯を失って始めてわかるものです。食事を楽しむことは、健康長寿つまり自立した老後を送る上でも大切な要素と言われています。
当歯科医院では患者様の将来を第一に考えた歯周病治療に取り組んでおり、歯周病基本治療から薬で治す歯周内科治療まで、患者様にあった歯周病治療をご提案しております。

前田歯科医院の歯周病治療・歯周内科治療

ポイント1 歯を生かすことが大前提の歯周病治療をします

ポイント2 患者様にあった歯周内科治療をおこないます

ポイント3 日頃の口腔ケアについて詳しく説明します

ポイント4 個々の方にあった治療方法をていねいに説明します

ポイント5 歯の将来を考えた最良の治療をおこないます

ポイント6 歯を失っている方には最良の治療方法をご提案します


歯を失った原因の調査結果
歯周病は虫歯と同じく細菌が原因の感染症です。
サイレント・ディジーズ(静かなる病気)と表現されるほど、初期の段階では自覚症状がありません。そのため、虫歯に比べ恐いイメージを持っている方の少ない病気ですが、実はとても恐ろしい病気です。

歯周病は最終的には歯を失う病気です。
近年の調査では日本人の80%以上もの方が歯周病にかかっており、また50%もの方が歯周病で歯を失っているのです。

私。。。 歯周病かも。。。
重度の歯周病になる前に、大切な歯を失うことになる前に、歯ぐきからの出血や歯がグラグラするといった症状の出ている方は歯科医院で検診を受けてみましょう!

当歯科医院では恐ろしい歯周病に対抗するために、初診時に簡易的な歯周病検査を実施しております。

歯周病に関するご相談やご質問も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

歯周病! 簡単セルフチェック!

歯肉炎・歯周炎・歯槽膿漏・歯周病
大丈夫? 気になる方はチェックしてみよう!


朝起きた時、口の中がネバネバしてる

歯がしみることがよくある

グラグラしている歯がある

噛んだ時に痛みを感じることがある

歯ぐきが赤く腫れている

歯ぐきから膿が出てるような気がする

歯磨きすると歯ぐきから出血する

口臭があると言われたことがある

疲れると歯ぐきが腫れることがある

口の中で血の味がすることがある

歯周病の直接の原因は微生物!

お口の中に常存する微生物は400種類以上と言われており、細菌・真菌・寄生虫(原虫)などさまざまな種類の生物がいます。その中で歯周病の原因となる微生物は10種類以上と言われています。
(以後これらの微生物を歯周病菌としてご案内します)
また、歯周病はお口の衛生状態や日頃の生活習慣(食事・喫煙・体調)の影響を大きく受ける生活習慣病でもあります。

バイオフィルムと歯周病の始まり
バイオフィルム
歯の周囲に付いているネバネバした白っぽい塊がバイオフィルムです。
バイオフィルムは無数の微生物や微生物の排泄物や死骸、食べカスなどが強固に繋がりあったコロニーで、表面に張られた粘膜は免疫細胞や抗菌物質を跳ね返すバリアのような役目をしており、虫歯菌や歯周病菌にとって生息しやすい環境になっています。
このバイオフィルムの中で繁殖した歯周病菌の強い毒素によって起こる歯肉の炎症が、歯周病の始まりです。

歯肉炎と歯周炎(歯槽膿漏)
歯周病は症状によって歯肉炎と歯周炎に分類されます。
歯周炎は歯肉炎の症状がさらに悪化したもので、以前は歯槽膿漏と呼ばれていました。

歯肉炎 歯ぐき周囲が炎症を起こした状態
歯と歯ぐきの間の歯周ポケットにバイオフィルム(微生物+歯垢+歯石)が形成され、歯ぐきが炎症を起こした状態です。
自覚症状はほとんどなく、歯の周囲の歯ぐきは赤っぽく腫れ、場合によっては出血もみられます。
改善するには歯科医院での治療と適切な歯磨きが必要です。
歯周炎
(歯槽膿漏)
歯を支える歯槽骨にまで悪影響をおよぼし始めた状態
歯ぐきの周囲だけでなく、歯周ポケットのかなり深い部分まで歯周病菌に侵された状態です。
歯を支えている歯根膜や歯槽骨が破壊され始めると、歯がグラグラと動揺するようになったり、歯ぐきから膿が出るようになります。
歯科医院で本格的な治療を始めないと、いずれ歯を失うことになるかもしれません。

歯肉溝と歯周ポケット
歯と歯ぐきの隙間を歯肉溝と言います。
健康であれば歯肉溝の深さは2mm程度ですが、歯周病になると歯肉溝に入り込んだバイオフィルムによって歯周組織が破壊され深くなっていきます。
この病的に深くなった歯肉溝が歯周ポケットで、歯周病の状態を見極めるひとつのバロメーターとなっています。
重度の歯周炎になると歯周ポケットの深さは10mmに達することもあります。

歯肉溝と歯周ポケット

歯周病の進行

歯肉炎のように歯ぐきの炎症で留まっているうちは治療によって完全な治癒が見込めますが、歯周炎になってしまうと歯槽骨の破壊が始まっているため、健全な状態に戻すことはできても、失った歯槽骨までは元に戻すことはできません。

歯周病は中等度の歯周炎でも「あれっ? 何か変だなぁ」といったレベルでしか感じられないかもしれません。しかし、歯周病は確実に進行しています。
重度の歯周炎になる前に歯科医院で定期健診を受けましょう!

歯周病の進行

歯周病の要因と生活習慣

歯周病の要因
歯周病の直接の原因は歯周病菌ですが、それだけではなくさまざまな要因が重複して起こります。
例えば、疲労が蓄積して自律神経のバランスが崩れると、免疫機能が低下して体調が悪くなります。体調が悪い時は病気を受け入れやすく、口内炎ができたり、風邪をひいたりします。

歯周病も同様です。
生活の乱れや過度なストレス、喫煙などによる免疫機能の低下が影響します。体調を崩した時に歯ぐきが腫れる方がいますが、体調の良い時は免疫機能が働いているため、歯周病の症状が抑制されているに過ぎません。

お口の健康を守るためには、食生活・睡眠・ストレス・禁煙など日頃の生活習慣に気をつけることも大切です。
これは歯周病だけでなく多くの病気においても言えることです。

歯周病と全身疾患

歯周病菌などの微生物は気道や歯ぐきの毛細血管などから体内に侵入し、さまざまな病気の原因になったり病気を起こす要因になることがあります。
最近は歯周病とその他の病気(生活習慣病)との関係もわかってきており、問題視され始めています。
歯周病の予防や改善は他の病気の予防にもつながるのです。

歯周病が全身におよぼす影響
歯周病が影響する恐れのある病気やトラブル
糖尿病 血液中の血糖値が異常に高まる病気で、さまざまな合併症をひき起こすことがあります
歯周病と糖尿病には互いの治療効果を妨げ合う関係があります
誤嚥性肺炎 高齢の方に多い病気で、肺炎の原因菌が唾液や飲食物と一緒に誤って肺に入ってしまう(誤嚥)ことによって起こります
細菌性心内膜炎
(感染性心内膜炎)
血管に進入した細菌が体内を巡って、心臓内の弁や心内膜、心筋に感染して起こる心疾患
虚血性心疾患
(心筋梗塞・狭心症)
血液中の細菌が原因となって、心臓の冠状動脈が損傷して血栓が形成されることがあります
これによって血流が滞って起こる心筋梗塞や狭心症
内臓疾患 血管に進入した細菌が体内を巡って、腎臓や肝臓に感染して起こる疾患
糖尿病との合併症が心配されます
早産や低体重児出産 歯周病の時に起こる免疫反応は早産を誘発することがあります

初診時や定期健診時におこなう歯周病検査

歯周病はサイレント・ディジーズ(静かなる病気)です。
自覚症状の表れにくい歯周病だからこそ、日本人の約80%が歯肉炎という状況になっています。

当歯科医院では初診時や定期健診時に歯周病簡易検査をおこなっております。

あなたは軽い歯周病だから、きちんと口腔ケアしましょうね♪

奥歯が歯周病でグラグラしてるから治療した方がいいですよ!

私たちは患者様にお口の状況をきちんと伝えることこそ、歯科医院の役割であり最も大切なことと考えております。
大切な歯を守る! 歯周病簡易検査
チェック1
問診
ご家庭でのお口のケアについて詳しくお聞きします。
歯周病は生活習慣病でもあるため、飲酒を含めた食生活、喫煙状況などもお聞きします。
チェック2
歯周検査
歯の周囲の歯肉の状態や歯周ポケットの深さ、歯のグラつきなどを診ます。

歯周ポケットの検査動揺度検査
チェック3
レントゲン検査
歯を支える歯槽骨の状態や歯の周囲の歯肉の炎症状態を診るためにレントゲン撮影をおこないます。
歯周病は進行すると広範囲の歯におよぶためパノラマレントゲンを用いて感染度合いを確認します。
掻爬(そうは)には「かきとる」という意味があります。

歯周治療−ホームケアとプロフェッショナルケア

歯周病治療の基本はお口の中を衛生的にすることです。
そのためには、プロフェッショナルケア(歯科医院での治療)とホームケア(ご自宅での歯磨きなど)の両立が必要で、歯科医院と患者様とが互いに協力しあい、高いモチベーションのもと改善に努める努力が重要です。

歯周病の治療
プロフェッショナルケアには、歯周基本治療・歯周外科治療・歯周内科治療などがあり、患者様の状態によってもっとも良い治療方法をご提案しております。

歯周基本治療

歯周基本治療は、歯の周囲の歯肉の炎症を抑え、歯周病の進行を止めることを目的とした治療です。また、急な症状を緩和したり、容易に改善できる原因がある場合はそれらの原因の解消もします。

スケーリング(歯石除去)

歯に頑固にこびり付いた歯石は歯磨きでは除去できません。
スケーリングは専用器具や専用機器を用いて歯の周囲にできた歯石をきれいに除去する治療です。
歯周病の治療としてだけでなく、健康な状態を維持するには定期健診時におこなうことも必要です。

ルートプレーニング(歯根面クリーニング)

スケーリング後におこなう治療で、歯根表面に付着している歯周病菌に侵されたセメント質や象牙質を除去する治療です。
その後、バイオフィルムの再付着を防ぐために、歯根面を滑らか(滑沢)な状態にします。
ルートプレーにグ(歯根面クリーニング)

TBI(歯みがきの説明)

歯科医院でどんなにきれいにしても、ご自宅でのケアが疎かでは治療自体が無意味になってしまいます。
TBIでは実際に歯磨きをしてもらい、磨き残しなどを調べます。その後、正しい歯磨き方法や歯みがきの欠点を説明します。

歯周病応急処置(重度の歯周病で初診の場合)

重度の歯周病などで歯がグラグラの状態では、日常生活に支障をきたしたり、大切な歯が抜け落ちてしまうことも考えられます。
このような場合は応急的に隣の歯に固定する処置(暫間固定)をします。また、状態によっては、周囲の歯への影響を考慮して抜くこともあります。

その他の歯周基本治療

お口の中を衛生的にする歯周基本治療には次のような治療も含まれます。
症状の軽い歯肉炎や初期の歯周炎であれば、ホームケアと歯周基本治療で改善できることもあります。

  • 虫歯の治療
  • 不良補綴物の交換
  • 不良修復物の治療
  • 咬合機能の回復処置
  • 歯周ポケットの殺菌・洗浄
  • 知覚過敏症の治療
  • 噛み癖の改善
  • 生活習慣の改善
  • 歯周病の説明

歯周外科治療

歯周基本治療によって歯周病が改善の方向に向かっても、下がった歯肉は改善されませんし、また深くなった歯周ポケットも容易に改善されるものではありません。
これは深刻な歯周病であった方ほど顕著です。

さらなる改善をお望みの方や歯を長期間残したいとお考えの方には、さらなる改善が期待できる歯周外科治療をおこないます。
また、歯周病が改善しても歯周ポケットが深いと再発リスクは高いままです。このような場合にも歯周外科手術をおこなうことがあります。

歯周ポケット掻爬(そうは)術

歯周ポケット内の炎症のある歯肉や歯根面についた歯石、汚染されたセメント質を徹底的に除去します。その後、歯根面をなめらかに仕上げて殺菌・消毒し、歯周ポケットの減少を促します。
歯周ポケットの深さが4~6mm程度の場合におこなう手術で歯肉切開の必要がなく、簡単な手術と思われがちですが、肉眼で確認しながらできる手術ではないため技術が要求されます。
掻爬(そうは)には「かきとる」という意味があります。
歯周ポケット掻爬(そうは)術

フラップ手術(歯肉剥離掻爬手術)

歯肉を切開して歯槽骨から剥離し、歯根や歯槽骨を露出させます。
炎症した歯肉や汚染したセメント質、歯根に付いた歯石を除去し、歯槽骨の形態を整えます。歯根面をなめらかに仕上げて殺菌・消毒し、歯肉を縫合して歯周ポケットの減少を促します。
状態に応じて歯槽骨切除術や骨移植術もしくは人工骨移植術をあわせておこなう場合があります。
歯周ポケット掻爬(そうは)術

組織再生誘導法(GTR法)

重度の歯周病によって失われた歯肉や歯槽骨などの歯周組織を誘導・再生する手術です。歯肉を切開して歯槽骨から剥離して歯根や歯槽骨を露出させ、炎症した歯肉や汚染したセメント質、歯根に付いた歯石を除去し、歯槽骨の形態を整えます。その後、特殊な保護膜(メンブレン)を使用して歯根膜や歯槽骨が再生できるよう保護して歯肉を縫合します。
保護膜は再生に時間を要する歯根膜や歯槽骨のためにスペースを確保する目的で使用します。
組織再生誘導法(GTR法)
GTR法は歯周組織を健康な状態に回復してくれますが、完全にもとの状態に戻るわけではありません。失った組織を少しでも回復し、歯を長期間生かすためにおこなう治療です。

エムドゲイン®ゲルによる歯周組織再生療法

組織再生誘導法(GTR法)と同様に失われた歯周組織を再生する手術です。
歯肉(歯ぐき)を切開して歯槽骨から剥離し、露出した歯根のプラークや歯石の除去、ダメージを受けた歯肉などの組織を除去、歯槽骨の清掃を行います。
その後、ゲル状のエムドゲインを塗布して、歯肉を元に戻します。
エムドゲインゲルによる歯周組織再生療法

エムドゲイン®ゲルによる歯周組織再生療法は歯周組織を健康な状態に回復してくれますが、完全にもとの状態に戻るわけではありません。
失った組織を少しでも回復し、歯を長期間生かすためにおこなう治療です。
また、歯周病が広範囲に渡る場合など手術をおこなえないこともあります。

歯周内科治療

位相差顕微鏡と歯周内科治療システム
従来からの治療は歯周病の原因菌を特定するようなことはしないため、「とにかく口腔内を衛生的に保つ」ことが治療でした。

歯周内科治療は従来からの歯周病治療に、位相差顕微鏡と内科的治療が加わった治療です。位相差顕微鏡で口腔内に生息する歯周病の原因菌を調べ、原因菌の種類に応じて飲み薬などで対処していきます。

感染症である歯周病は、原因を突き止めることができればより適切な対処ができます。

歯周病がなかなか治らないとお困りの方は、まずお口の検査から始めてみましょう!

歯にやさしい!新しい歯周病治療

歯周病の原因はお口の中に潜む微生物
歯周病の原因あるいは増長させる微生物には真菌(カビ)・細菌・原虫があります。
歯周病菌とはこれらの微生物のことを指し、患者様にわかりやすく伝えるための総称として用いられている言葉です。
ここで少し、歯周病の元となっている代表的な微生物を見てみましょう。

真菌(カビ) / カンジダアルビカンス
細菌 / スピロヘータ
原虫 / 口腔トリコモナス
原虫 / 歯肉アメーバ

歯周内科で使うお薬
内服薬−ジスロマック

1日に1回2錠を3日間服用します。
歯周病嫌気性細菌に対して強い抗菌力を発揮する抗生物質で、細菌の蛋白質の合成を阻害して増殖を抑えます(静菌作用)。

この薬が備えている食細胞を利用したドラック・デリバリー・システム(ファゴサイトデリバリー)により、成分が感染局所に集中して留まり、長期的に強い抗菌力を発揮します。
内服薬−ジスロマック
ペリオバスターN

100%天然素材からなる虫歯・歯周病・口臭を防ぐ歯周内科治療専用歯磨き剤です。

主成分はもともとは食肉類の腐敗防止剤として開発されたもので、人体に安全な天然成分です。
ペリオバスターN
ペリオバスタージェル

ペリオバスターNを扱いやすいジェル状にした歯磨き剤です。ペリオバスターNとの併用でより高い効果が期待できます。
ペリオバスタージェル

歯周病から歯を守る定期健診

歯みがききちんとできてますか?
歯周病の予防でもっとも大切なことは、ご自宅での正しいお口のケア(セルフケア)です。
しかし、ご自宅でのケアのみで治療後の状態を保つことは難しく、お口の中は日を追うごとに徐々に汚れていきます。

定期健診は患者様のお口の健康維持をお手伝いする治療です。
ご自宅ではきれいにできない汚れを落とし、治療後のきれいなお口の環境に戻す治療が定期健診です。

PMTC(歯のクリーニング)
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)は歯科医師や歯科衛生士がおこなう専門的なお口のクリーニングです。
歯周ポケットなど歯みがきができない部分をきれいにするPMTCは歯周病予防には最適な治療で、口臭や歯の着色(黄ばみ)などを改善する効果もある、さわやかな気持ちの良い治療です。

TBI(歯みがきの説明)
あなたにあった歯みがきで歯周病を撃退しましょう
正しい歯みがきの方法を知っているつもりでも、月日が立つと変わってしまうのが私たち人間です。

定期健診のたびに歯みがきの問題点を調べることは、お口の健康を保つためにとても大切なことです。お口の状態によっては歯間ブラシやデンタルフロスの使用方法も説明します。